こんにちは。つくるです。
冒頭から若者に魅力的な文言がならんでいますが、吉野家の話ではありません。「売れる営業」の極意・原則を、超シンプルな言葉であらわしているのです。
「早い・美味い・安い」と何なのか、気になりますよね。元メーカーのトップ営業だったつくるが、懇切丁寧に解説します。
あなたも、明日からさっそく、「早い・美味い・安い」を実践し、売れる営業になりましょう。
- 1施設の担当顧客数は50人以上(全国含む)
毎週のように全国を飛び回り、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジアなど海外出張経験も多数。 - マーケティングを経て現在は営業企画関連の職種を担当。
売れる営業マンの三原則とは
ちまたでは、いろいろな三原則情報があふれているようですが…。
10年以上営業の現場に身を置き、海千山千の顧客(本当に、狸ですよ)を相手にしていたわたしからすると、
「基本に立ち返る」この一言に尽きます。
そんなわたしから、あなたへ贈る「売れる営業マンの三原則」は、こちらです。
それでは、ひとつひとつ詳しくみていきましょう。
三原則その1【早い】
最初は「早い」から解説します。クイズ形式にしましょう。「早い」とはなんのことを指すのか。
これが一発でわかるあなたは、売れる営業への準備運動ができている証拠です。
- Q三原則の「早い」とは、なんのことを意味しているでしょう?
- A
A:顧客の依頼に対するレスポンス
B:顧客に呼ばれたときの、到着までの時間
正解は……Aです。
簡単でしたか。でも、Bの呼んだときにすぐ来てくれることも、顧客にとっては便利でよいことです。(便利なやつで終わらせないことが肝心ですね)
さて、話を戻しましょう。この場での「早い」は、顧客に対するレスポンスを指します。
あなたは、顧客から依頼を受けたとき、どんな点を確認し、どのように返答しますか?
少し考えてみてください。
振り返ると、顧客からの依頼は大小さまざまで、対応は一律ではないはずです。顧客の依頼の難易度(種類)が、
その場で判断する必要があります。
【単純な依頼】の場合は、依頼されたモノがあるなら、在るのか無いのか。依頼されているアクションがあるなら、できるかできないか。
をすぐに返答してあげれば、顧客の印象もよいでしょう。
丁寧な対応が必要となるのは、【回答に数日を要する依頼】です。じつは、【回答に数日を要する依頼】への応え方が、次の「うまい!」に繋がっているのです。
答え方、ではなく、「応え方」のほうですよ!
応える:<働きかけに>応じ報いる、強く感じる
三原則その2【美味い】
「美味い」の極意は、
真剣にあなたのことを考えて行動したんですよと、相手に伝わることが大事なんです。こちらの頑張りが伝わったとき、顧客の心には、自然に感謝の気持ちが芽生えています。
この感謝の気持ちこそ、次のステップ、売り上げに繋がる大切なファクターです。
では、具体的にどうすればよいのか、元トップ営業のつくるが実際に行っていたことを紹介します。
始めに申し上げますが、特別なことは、なにもしていません。当たり前のことをしています。しかし、この「当たり前」ができない人が多いです。
依頼内容の確認をとる
顧客から依頼を受けたとき、「承知しました~!」と速攻で退却していませんか?
あなたは、顧客の依頼内容を確認していますか?
依頼内容の正確な把握は、営業として基本のキです。
ここがあいまいだと、あとで社に帰って、用意をする段階で「アレ?どうだったっけ?」の状態に陥りがちです。
まずは「これは、~~ということですね」とひとつひとつ確認をとり、あやふやな点をなくします。依頼を受けた最初の段階では、この程度でOKです。注意点は、
最初から100点の回答を用意することに、こだわらないこと。
依頼対応の完了をゴールとするなら、ゴールまでの距離を考えてみてください。この段階で、ある程度の距離を見積もります。
あとは、ポイント、ポイントで確認をとりながら、ゴールまでの最短距離を探りましょう。
途中の進捗を報告する
再び質問します。
あなたは、依頼を受けてから、顧客への途中経過の報告を、放置していませんか?
途中経過を報告する、これもまた社会人の基本ですが、意外とできていない人が多いのです。社内ではしていても、顧客対応になるとなぜか忘れがちなポイントです。
最初の2.3歩を確認をしないまま進んでしまうと、戻って大幅に修正することになります。結果、ゴールまでの距離が大幅に延びてしまうわけです。
顧客側としても、いっさい報告がないと、「依頼したあの件、どうなったかな…」と気がかりです。相手の立場になって考えれば、わかることですよね。途中経過の報告をもらうだけで、顧客は安心します。
さらに、報告と並行して、ゴールまでの道筋と距離を、軌道修正することが肝心です。顧客も、「あ、ちょっと違うな」と思ったら、「それはこうしてください」と指示することができます。
いきなり100点の回答を目指すのではなく、30点・50点・20点、のように、少しずつ積み上げるのです。
プラスαの情報提供をする
こちらも、「うまい」と思わせる秘策です。具体的には、
「もしかしたら、今回のご依頼の背景と関係があるかと考えまして…」と、プラスαの情報提供を行う
いわゆる、「潜在ニーズの深堀り」にあたります。ここが大当たりしていれば、想像を超えた働きに、顧客もとても喜んでくれるでしょう。
でも、仮にハズレていたとしても、大丈夫。あなたに大したダメージはありません。
なぜなら、プラスαの情報提供そのものが、「顧客のことを考えて行動した」という証だからです。
「美味い」の源を思い出してください。そう、まさに、
が出来ている状態です。
三原則その3【安い】
安いってなに?と思う方も多いですよね。「安い」という言葉を、もっとやわらかく・具体的に表現すると、
と言い換えられます。
つまり、大層な提案をしてしまうと、相手もちょっとひいてしまうのです。
「頑張った感が出すぎ」はNG。
たとえば、いきなりコストが大幅にかかる提案を顧客にしてしまう。身に覚えはないでしょうか。
本当は、もっと身近なところからできることがあるはずです。顧客もそこまで求めていないのに、大層な提案をしてしまうと、相手は引きます。
また、リーズナブルな提案のメリットは、
・結果が出やすい
・お得感も相まって、心情として嬉しい
ちょっとした改善なら、取り掛かりやすいですし、プラスの効果が出たら、お得感が出て、より嬉しいですよね。
そんなアドバイスをサラッとしてくれる人は、重宝されるものです。
顧客に改善提案するときは、ぜひ、「取り掛かりやすさ」に気をつけてみてくださいね。
売れる営業になるための三原則 まとめ
「売れる営業になるための三原則」いかがでしたか。納得する点はありましたか。
まとめると、
1と2は、特に基本です。
「ちょっと最近できていなかったな」と思い当たる点があったら、明日からすぐにでも実践してみましょう。
3については、2に関連して、相手の立場になって想像してみてください。
顧客が、「お、ちょっとやってみるよ」と手軽に行動しやすい提案を心がけると、結果が出やすいので喜ばれるし、あなたの評価につながります。
あなた自身の意識も変わるかもしれません。
それでは、つぎの営業あるあるでお会いしましょう。
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